「複業」で感じる多様性

今日、定例のLLP会合が開催され、いつものとおり新規事業の内容やら経費精算やブログのトピックの細部に至るまで議論を交わしました。筆者は、母体となっているPMI日本の中では少数派となる製造業非IT部門に所属する立場なのですが、毎度毎度の会合でのLLPメンバーの中での意見の違いに満足しています。

 

意見が違う・ぶつかり合うことに、満足しているって変ですか?

 

筆者のほうから読者の皆さんにお聞きします。「ミーティングをしても相手の反応が想定範囲内で、結局のところ合意形成と言う名の茶番に飽き飽きしている」という方、相当数いらっしゃるのでは?

 

 「脱・専業サラリーマン」をLLPのテーマとして掲げている我々も、実のところ、本業(主業/修行)では、ミーティングなどで意見を取り替わし、無難な落としどころに持っていくため意見調整することを生業としていることが多いです。組織に所属している以上、どうしても多数派というか、メインストリームの考え方に配慮しつつ、少数の意見も取り込んでまとめ上げるということが否応なく求められます。そんな中で、プロジェクトマネジメントやプロジェクト・ポートフォリオマネジメントの原理原則に則った発言をしようものなら「何それ」と冷ややかな反応をうけるわけで、まあ意見集約の場というのは、ストレスが溜まるものであり、仕事だから当然そういうものだとも思っているわけです。

 

ところが、月1回のLLP会合では、そういう前提は存在しません。

 

お互い、PMI日本のメンバーであるため、プロジェクトマネジメントに関する議論については何の違和感もなくできます。ところが、一旦プロジェクトマネジメントを離れると、それぞれのメンバーの現職やそこに至るバックグラウンドが多岐にわたるため、そこかしこで何をいっているのか分からない・伝わらない状況が生まれます。たぶん、意思疎通がうまくいかない状況を第三者の方が見たら大変そうに思うのではないかと想定しますが、実は本業での業界用語どっぷりの打ち合わせに比べて、なんだか清々しい気分になっています。自分が発した、マネタイズだのSEOだのでの「常識」と思っている言葉が伝わらないというのは、普段味わうことのない体験だったりしますし、逆に自分の思いもつかない発想や、「ポートフォリオマネジメントを広めたい」というピュアな想いに触れたりすると、ふと初心を思い出したりします。

世間では、ダイバーシティ(多様性)が大事だとか、新たな体験が成長につながる、などといいますが、同じ会社・同じ環境にいる限り、中々そういった体験は得られないのではないかと思います。あまり深く考えずに始めた「複業」ですが、本業から離れることで「気づき」を得られたことは、最初に実感することができたメリットかもしれません。