ネタを集める - 手作り起業ガイド。「脱・専業サラリーマン」試読版(5)

祝!「脱・専業サラリーマン」出版

 

一つに絞らないで、とにかくメンバーでネタを持ち寄って、試してみましょう。


ネタに苦労する理由は、大当たりを探すから

会社を作る事は手段であって目的ではありません。作る事に精一杯でさあ何の商売をしようかと考える事は、走り出してから「で、どこへ行くんだったけ?」って感じでした。

サイボウズでLLPのメンバーを募集中に、「興味はあるのですが、ネタが全然思いつきません」という投稿がありました。自分もネタが全然考えられなくて悩みました。「スタートアップをやる」と言っておきながら具体的に何をするのか全然ハッキリしないというのは、どの会社にも必ずいる、二言目には「大きな仕事をやる」とか言いながら具体的なアクションがない「口だけサラリーマン」の典型のように自分が思えてきて、少し自己嫌悪を感じていました。

 「脱・専業サラリーマン」より引用

 

社会人になって久しく、長年サラリーマンをやってきたのに、ネタで悩むとは本当に不思議でした。そんなある日、目から鱗のネット記事を読みました。

 

ある日、ナリワイの伊藤さんの紹介記事をネットで偶然読み、かなりのショックを受けました。月3万円の仕事を10個持つという「10足のワラジ」や、「争わず、新しい仕事を自分で創る」という、そのポートフォリオ的な生き方にとても感動しました。影響されやすい性格なので、「自分たちの目指すスタートアップのスタイルはこれだ!」と思い、早速サイボウズで研究会のメンバーにも紹介しました。メンバー内でもかなり評判が良く、ワラジは長い間話題に挙がっていました。

 「脱・専業サラリーマン」より引用

 

大当たりを狙わず、ロングテールで合算

ネットの記事に感動して、その後、伊藤さんの著書を続けざまに2冊読みます。

その後、伊藤さんの『ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方』や『小商いのはじめかた:身の丈にあった小さな商いを自分ではじめるための本』を続けて読みました。伊藤さんは、「ナリワイ」や「小商い」など、琴線に触れる言葉を使うのが非常にうまく、そのセンスにはいちいち感心します。更に、似たような趣旨の『月3万円ビジネス』や”The $100 Startup: Fire Your Boss, Do What You Love and Work Better to Live More”を読んで、LLPの方向性が決まりました。ムリをせず、大ヒットも狙わず、地道にそういった小商いを共同で作る、できるだけ多くの小商いを作るのがスタートアップをやる目的と考えるようになりました。

 「脱・専業サラリーマン」より引用

 

大きな元手が要らない、小さい売上の商いを積みかさねる事で充分な売り上げを狙う、これこそ我々のような脱・専業サラリーマンの集まりが狙う戦略だと思いました。 

 

最初に全然ネタがないと思ったのは、UberやFacebookのような何かビッグなネタがないかと大上段に構えて考えていたからでした。小商いだと思えば、少しは思い当たる節もあるかもしれません。その後、遠山さんの発案で、サイボウズに小商いのネタを投稿するようになりました。「何か思いついたら深く考えずにとりあえず投稿する」というのがルールです。

「脱・専業サラリーマン」より引用

 

 

コストが低いなら、とにかく試してみる

元手がそんなにかからない小商いであれば、悩むよりはやってみる方が良いと思います。何がどれくらいの売り上げがあるかなんて誰にも分かりません。やってみてダメだと思ったら止めれば良いですし、その方が納得して諦められます。兼業のサラリーマンで一応安定は確保しているので、とにかく実行です。

手っ取り早く独立開業する為にフランチャイジーになったり、絶対に成功する起業ネタを教えますと謳った起業塾に高いお金を払って参加したりする人がいます。でも、サラリーマンがイヤになった人がそんな方法で起業したら、サラリーマン時代よりももっとフラストレーションが溜まるだけになるように思います。起業のネタは外に求めるより、自分の中を深く掘り下げていくしか手はありません。

「脱・専業サラリーマン」より引用

 

ネタをメンバーに話してみると、自分でも整理ができ、思いがけない意見により磨かれていきます。その辺の良さは、他のメンバーもあとがきの中で書いています。

私が一番重要だと思うことは、自分の考えに対して気の置けない仲間だからこそ言ってくれる「ちょっと違うんじゃない」的な発言があることです。自分の考えはあくまで自分の考えであり、社会から「自分の考え」が認められてこそ価値転換につながるのであって、仲間からもらえる率直な意見は何者にも変えがたいものだと思っています。

「脱・専業サラリーマン」より引用

 

例えばこの体験本です。電子書籍なのでわずかなコストで出す事が出来ました。本当のコストを言えば、原稿を書くのにかなりの時間をついやしています。過去に何をするのに時間を使ったかが今の自分となります。ネタ=自分自身です。

 

早速自分でも試してみて、いくつか思いついたネタをサイボウズに投稿しました。このように、スタートアップの準備を進めていくうちに、小商いのネタというのは、「自分そのもの」と考えるようになりました。仕事というのは人生の深い部分で繋がっているので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。

「脱・専業サラリーマン」より引用

まとめ

脱・専業サラリーマンのネタはこれまでの自分のキャリアの総決算です。それを各人が持ち寄る事で、化学反応を起こしてより磨かれます。大きな当たりがなくても、足していく事でそれなりになるはずです。是非、自分達ならではの良いネタを見つけて下さい。

 


ブログ記事シリーズ:手作り起業ガイド。「脱・専業サラリーマン」試読版

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