うまくいかなくても焦らない - 手作り起業ガイド。「脱・専業サラリーマン」試読版(6)

祝!「脱・専業サラリーマン」出版

 

最初からすんなり進むなんて思っていたら、気持ちが沈んでいくだけです。


出来るだけ自分達でやる(Do it ourselves)、だから失敗も多い

正直に言うと、そんなカッコ良い主義では全然なくて、事業を始めるとお金がいくらいるかもわからないので、出来る限り設立などにはお金をかけたくない、というのが大きな理由です。LLPという形態を選んだのも、手間とコストが主な理由です。

この時は、これらにどういう意味があるのか深く考えておらず、設立手続きの容易さや運営のシンプルさに強く惹かれました。設立手続きは、「組合契約書を作成し、出資金を払い込んで組合契約の登記申請をすれば完了」とかなりシンプルです。通常の株式会社に必要な「公証人による定款の認証」や「取締役・監査役の選任」、「取締役会の開催」などがありません。金融機関に出資金の受入依頼をしなくても、出資金の振込が印字されている銀行通帳のコピーを登記申請書に添付すれば、金融機関が発行する出資払込金受入証明書に代えることも認められています。 
更に、費用の面でも魅力的でした。登記代は6万円と比較的低額です。法人格が無い為、利益の有無に関わらず赤字でも毎年支払う必要がある5万円くらいの法人住民税もかかりません。「これならサラリーマン兼業でもなんとかなりそう」という気持ちになりました。

 「脱・専業サラリーマン」より引用

 

やれる事は出来る限り本を片手にやりました。さすがに、参考本に載っていないと、お手上げの事もありました。

 

数日後、家から一番近いメガバンクだった、りそな銀行の支店に行きました。LLPは出資金証明書を自分で作成できるので、銀行に「出資金の保管証明」を依頼する手数料が節約できます。ただ、参考書には通帳のコピーを使用した方法のみが書かれていて、通帳の無いネット銀行については何も言及されていません。ネット銀行でも明細をPDFで出力できるのですが、それが証明書として認められるのか不安だったので、安全を見て、通帳の有る口座を作成する事にしました。

 「脱・専業サラリーマン」より引用

 

兼業だから忙しい、でも本当にそれが理由!?

事務所も無く普段は会わないので、サイボウズがコミュニケーションの全てです。なのに、中々反応してくれない人が、まあ半数もいます。

早速メンバーの日程調整をする事にしました。毎度のように、「調整さん」への入力をサイボウズでお願いしました。そして、毎度のように半分くらいのメンバーしか入力してくれない為、個別にメールで入力をお願いしました。

 「脱・専業サラリーマン」より引用

 

これまでは殆どしないメールを(幽霊会員だったこともありますが)、この年は結構な数を出しました。 

 

相変わらず全員投票とは行きませんでしたが、賛成が3分の2を超えていたのをいい事に「決定」にしました。こんな事までいちいちメールで投票を督促していたら身が持ちません

「脱・専業サラリーマン」より引用

 

 とにかく、メンバー全員何かと忙しいのでしょう。日程調整には苦労しました。

ところが、一か月も先なのでさすがに大丈夫だろうとタカをくくっていたら、7月下旬は全員集まれる日が全然ありません。これには焦りました。面倒臭いですが、数人は個別に回ってハンコを貰うことを覚悟しましたが、とりあえず8月の初旬まで範囲を広げてみました。幸い、全員が参加できる日が一日だけあり、何とか8月3日に決まりました。

「脱・専業サラリーマン」より引用

気持ちが楽になる方法は、体験記を書くと決める事

おススメなのは、体験記を書くと決める事です。実際に出版するかは別にしても、体験記を書くと決めれば、上手くいかない事が多い程、体験記が面白くなる、と考える事が出来ます。何か失敗して落ち込んでも、「体験記の良いネタになるか」、と少しだけ気持ちが楽になります。ちょっと挙げてみるだけでも、

翌朝見てみると、ホッチキスを裏表反対に留めているのに気が付きました。針が表紙の外へ飛び出ているので、かなりみっともない感じです。何で、気がつかなかったのか、少し落ち込みました。

「脱・専業サラリーマン」より引用

 

他にも、

申請から2日後の夕方、法務局から電話がありました。6ヶ所程確認したいことがあると言われて、「え、6か所も」と、気持ちが少し落ち込みました。

「脱・専業サラリーマン」より引用

 

さらに、

後から実際に確認すると一か所誤記が見つかりました。どうもコピペをしているうちに何故か丁目名が抜け落ちたようです。「こんな簡単なミスをするなんて、きっと会社でも仕事が出来ない奴と思われているんだろうなあ」と勝手に想像して、ひどく落ち込みました。

「脱・専業サラリーマン」より引用

まとめ

脱・専業サラリーマンは、既存の組織のアンチテーゼ的な所もあります。効率的な分業や金を払ってのアウトソーシングは避けて、出来るだけ自分たちでやってみましょう。なので、うまくいかないのは当然織り込み済みと、気を楽にして臨んで下さい。是非、良い経験となる事を願っています。

 


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