
悪い状況を表す情報を、リーダーはどう扱えばよいのでしょうか?
コミュニケーションについてのリーダーシップ
平時と有事では、必要なリーダーシップのスタイルが異なる、と言われる事が有ります。
しかし、 Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った言葉VUCA(ブーカ)と称される現代社会には、もはや平時なんて無いのではと、ひしひしと感じます。
今日は、組織内のコミュニケーションについて、現代のビジネスに生きるリーダーがとるべき態度を紹介します。
悪い状況を隠すほど、組織のレジリアンスが下がる
ビジネスは山あり谷ありです。何か問題が起こるたびに粘り強く解決していく事が求められます。少し前には、その回復力を指す「レジリアンス」という単語がバズになっています。
Inc.の記事「The Best Leaders Always Use These 5 Resilience-Boosting Strategies」では、組織のレジリアンスをパワーアップするために、常にリーダーが行う事を説明しています。
「良くやったと知らせる」「最も重要な事に注力」などが挙げられており、その中の1つである情報の取扱い方についての記述を紹介します。
コミュニケーションのチャネルはオープンにする
残念ながら、多くのリーダーは、悪い知らせを保持し、それを従業員に伝えないことを好んでいます。それが従業員のためだと思っています。 実際には、逆境に対処してそれから立ち直る従業員の能力を単に低下させているだけです。 困難な状況では黙ってしまうより、できるだけオープンにしてください。
記事の抄訳です
これは、コロナウィルス騒ぎの今、まさにジャストタイミングの項目です。
実際に、少し「首都封鎖」を口にすると、たちまち買い占めなどが起こるのは事実です。だからと言って、「パニックが起きる」を理由に情報を伝えないのは最悪の結果を招く可能性が有ります。
ただ単に「オープンに」や「すぐに知らせる」だけでなく、それによって起こる事を想定して、先に手を打つこともリーダーには求められるはずです。想像力とリスクマネジメント、さらに共感力が重要です。
コミュニケーションは、オープンを心がける
今日は、リーダーがとるべき悪い情報の取扱い方について説明しました。
残念な事に、日本では「自分が情報を知りえる事」が権力だと思われています。自分の指示に従わせるためには、なるべく情報を与えない、という気持ちの方が多きような気がします。
これでは、組織自体が強さを得る事は出来ませんし、ビジネス環境の変化が激しい今日を、生き残る事は難しいでしょう。
リーダーシップを身に付けたい人は、オープンなコミュニケーションを心がけましょう。
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