
先の見えないこの世の中、計画なんて立てる価値も無い机上の空論ですか?
いつも途中で挫折するのは、計画が悪い?
誰でも新年の抱負を立てた事が有るはずです。それは実行できた事がありましたか?「一度も無い、全くNO」と言う方も多いと思います。
これは企業でも同じことが言えます。有るクライエントの話です。結構なコンサル好きで、有名どころのコンサルファームに依頼して作成した戦略計画書が棚いっぱいに所狭しと並んでいました。
まるで、作られたけど実行されずに終わった可哀そうな戦略の墓場です。このように個人でも企業でも、計画を実行するのはとても困難です。
ライフデザインの第4ステップは行動計画の作成です。行動しやすくなる計画作成のコツを2回に分けて説明します。今回はその前半です。
CSFを、必要な行動に分解していく
ここまで、これからの人生に重要な領域を目標として定め、「これが出来れば目標達成」となるCSFを決めてきました。
後は、具体的に何をするか、行動を決めます。やり方は、既に紹介したロジックツリーの手法を用いて、CSFを細かく行動に分解していきます。
ビジネスでは、目標達成のためにアウトプット成果をタスクに分解する事をWork Breakdown、出来上がった図はWBS(Work Breakdown Structure)と呼ばれています。プロジェクトマネジメントでは最もおなじみの手法の1つです。
プロジェクトを理解し管理する上で、プロジェクトの各工程を各担当者の作業レベルまで展開し木構造にまとめたものである。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
システマティックなライフデザインを開発中に、最も取り入れたいと思った手法の1つがWBSです。WBSはただやみくもに分解していくのではなく、ゴール(CSF)を行動にレベルを意識して分解していくので、行動の目的、意味が視覚的に分かるようになっています。
他の手法と簡単に比較してみましょう。分けるという点ではマインドマップも同じです。マインドマップはルールに縛られることを良しとせず、自由に分解していきます。独りブレストのようで、キーワード発見といったアイデア発想には向いている気がします。ただ、作成したマインドマップは、自分で書いたとはいえ後から見るとなんとなくそんな感じという雰囲気は分かっても、きちんとした行動にはつながりません。
行動を洗い出す、という点ではTo-Doリストの作成と同じです。買い物に行く前にメモを書く人も多いと思います。例えば、今日の夕飯はカレーにしようと思ったら、材料をメモに書いていきます。これはWBSを作る作業を頭の中で行っている感じです。わざわざすべて書き出していくより、To-doリストを作成する方が効率的です。しかし、WBSのように論理的な図が残らないので、繋がりを忘れると、もはや単なる思い付きと同じです。
単なる思い付きで決めたような行動は長続きしません。例えば、野球が上手になりたいのに監督から「毎日素手で便器を掃除しろ」と言われたようなものです。目的と繋がらない、あるいは、その繋がりが非合理的だと、実行する時になって、自分で計画を立てたのにもかかわらず行動する意味が理解できないからです。
できあがったWBSはまさに人生のデザイン、これからの人生の設計図です。Life Breakdown Structureと仮で読んでいたものの、WBSを知らない人には「人生崩壊みたい」と言われ極めて評判が悪いので、良い名称を募集中です。

【例:Life Breakdown Structure(仮称:良い名称募集中)から、健康の領域⇒「充分な睡眠」のCSF⇒行動 に分解した部分を抜粋】
ビジネスメソッドを活用し、確実に実行して目標達成
今日は、ビズフォリオ流ライフデザインの計画策定ステップの前半、CSFを行動に分解する部分を説明しました。
まるっきり会社での仕事と同じなので、「え~、家でもWBSをつくるの~、やる気が出ない~」という拒否の声が聞こえてきそうです。まあ、黙ってやってみてください。
具体的なアクションがなければ「絵に描いた餅」です。目標を達成できる可能性は極めて低いでしょう。備忘録的な買い物リストのようなToDoを作るより、ビジネスメソッドにはやはり目標達成する確率を上げるノウハウが詰まっています。
次回は、計画策定ステップの後半、ロードマップを作成する部分を説明します。
ぜひ、ビズフォリオのライフデザイン・プログラムで、ライフデザインを始めてください!
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