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中年の危機と中年起業 - 起業・複業ニュースのスクラップ帳(7)

「中年の危機」と言う言葉を聞いた事がありますか?平凡だった中年が、突然人生の短さを知って焦ってしまい、ラジカルな行動に出るのが特徴です。中年起業も無鉄砲な中年の危機の1つなのでしょうか? 

起業は、若者の特権では無いはず

スタートアップと言うと、どうしても若手起業家の姿が反射的に思い浮かびます。「有名大学を中退」や「しばらくサラリーマンをやってみて現在の会社に疑問を感じた」若者がアイデア1つで事業を起こして世間に挑戦する、というイメージです。 

 

いったいどこまでが若手でどこからが中年かという疑問が湧くと思います。そんな議論は全く不要なほど、ビズフォリオのメンバーは明らかに中年です。それも、複業サラリーマンが看板なのに、先日二人目が定年退職を迎えるなど、もはや中年起業ですら無く、初老起業に近いかもしれません。 

 

ビズフォリオは、中年(初老か?)起業で、同じような境遇のサラリーマンに何か生き生きとした価値が提供できないかといつも考えています。もっと中年起業するサラリーマンが増える事も望んでいます。 

 

40歳を過ぎてスタートアップ企業に参加し、生きがいを見つける

Entrepreneurに、「Turning 40 -- Is It Ever Too Late to Startup?」と言う記事をVictoria Cairlさんが寄稿しています。いつものように抄訳で紹介したいと思います。 

 

ちょっと前なら、中年の危機と言えば、高価な車を衝動買いしたり、歳が違い過ぎる人との不倫、エキゾチックな観光地への旅行三昧などでした。 

 

昔はこのような浪費タイプが多かったのですが、今は、自分自身のビジネスを立ち上げたり、 脱サラしてコンサルやフリーランスになる、というのも入るかもしれません。Victoriaさんの場合は、スタートアップ企業に参加してしまいました。 

 

「私のような歳の人に『何が重要』と訊くと、柔軟に自由が利く時間と自由な創造性と言う答えが返ってきます。誰も、デスクワークや日常のルーチンワークに縛られたくありません。世の中は恐ろしく速く変わっていきます。」 

 

「スタートアップ企業に飛び込んでから、殆ど毎日、脳が疲れ果ててボロボロになるまで働いています。これまでで最高の状況です。これ以上の生きがいは多分ないと思います。」

 

いつでも辞表が出せるように、今から複業で準備しておく

ある程度サラリーマンを続けて、一通りの社会人としてのマナーやスキル、ビジネスの仕組みを学んだ中年サラリーマンが起業するのは、理にかなっている気はします。華々しい事業などはできなくても、定年までのリスクと働きがいを考えると充分価値はあると思います。ただ、どうしても、いきなり脱サラには大きなリスクが伴います。 

 

全く会社勤めがイヤになり「もうサラリーマンは辞めてやる」と衝動的に辞表を出しても困らないように、今から複業を始めて準備を怠らないのがベストです。 

 

中年サラリーマンの皆さん、複業を始めましょう!