
独立開業は不安です。どれほどの才能がある人にとっても、それは同じみたいです。
今回は、定職を辞めずに複業をしていた有名人を紹介します。
創造性が高い人に共通する日課を探る
Guardianに「Rise and shine: the daily routines of history's most creative minds」と言う記事がありました。クリエイティブな人たちに共通の日課を探る事で、なにか私たちの創造性向上のヒントが隠されていないか、を発見するのが目的です。
記事では、「早起き」や「よく歩く」等の項目が挙げられています。その中に、「Don't give up the day job(定職を辞めない)」というのがありました。
生活を安定させて、創造性発揮の妨げになるのを防止する
記事では、複業をした色々な有名人が出てきます。まず、「変身」や「城」、音楽好きならフランク・ザッパが影響を受けて曲を作った「流刑地にて」等が有名な作家のフランツ・カフカです。彼は、保険事務所で働き、午後10時半から真夜中過ぎにかけて執筆したそうです。
次も作家で、「響きと怒り」や「八月の光」を書いたウィリアム・フォークナーです。ボギー出演のハードボイルド映画の傑作「三つ数えろ」の脚本を書いた事でも有名です。彼は、発電所で夜勤を始めつつ、昼間に「As I Lay Dying」を書きました。
「荒地」を書いた詩人のT.S.エリオットは、ロイズ銀行に勤めており、定職は安定的収入による安心感をもたらしてくれました。
「定職を持つことは、私にとっては最も良い事の一つだ」と保険会社の執行役員で詩人のウォレス・スティーブンスは指摘しています。 「それは人生に規律と規則性をもたらす」そうです。
残念ながら勉強不足でウォレス・スティーブンスを知らなかったのですが、ネットで調べると超エリートでした。
アメリカの詩人。T・S・エリオット、エズラ・パウンドらと並び立つ20世紀前半の巨匠。ペンシルベニア州レディングに生まれ、ハーバード大学で文学を、ニューヨーク法律学校で法律を専攻。保険会社に入社して1934年には副社長に昇進する。その実務のかたわら詩作に励み、1923年第一詩集『足踏みオルガン』Harmoniumを発表、しばらくの沈黙の期間を経て、1935年『秩序の観念』を著す。
日本大百科全書(ニッポニカ)から引用
複業により時間が限られる事で、反って、時間を無駄にしないように自分を律して工夫をし、集中して取り掛かれたようです。
今回のテーマが創造性だったせいか、有名人は作家や詩人はかりでした。日本では、複業サラリーマンの先達、銀行に勤務しながら「シクラメンのかほり」など有名曲を書いた小椋佳さんが有名ですね。
定職がもたらす良い面を活かして、やりたい事を続ける
複業をしていた有名人はみんな、複業により時間が限られるマイナスをプラスに転化していました。
「起業に興味はあるが、そんな事をしているヒマが無い」と思っている人、有名人の考え方を真似して、今日から複業を始めてみませんか?
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