・共用部電気代は管理費会計の大物
・電気代高騰時代にこそ大きい節電改修の効果
管理費会計の「電気代」
一般会計もしくは管理費会計と称される管理費の年間収支をチェックしよう。支出項目の中で大物であることが判るはずだ。物件Lを購入し、理事となった初回理事会にて、他物件とのベンチマーク(支出項目ごとの比較)をしてみたところ、共用部の電気代が同規模の物件に比べ明らかに高かった。早速課題提起し、検討が始まった。
原因として、共用廊下やエントランスの照明が蛍光灯、非常階段の照明器具が多いし24時間点灯、が改善すべき事項として特定された。改善案としては、LED化、照明器具減らす、タイマーによる夜間のみ点灯、の3点だ。非常階段の照度には規制があるため一部器具の撤去は見送った。
別物件のLED化で相見積もりを勝った業者に見積り依頼。以下が提案と金額だ。
・LED化
・電子ブレイカー導入
・非常階段照明の夜間のみ点灯
・概算250万円(物件規模:延べ床面積約1600平米)
果たしてその効果は・・・
月次の電気代推移は改修後半減した。画像の電気料金推移の一月分以降の変化を見てほしい。7万円台後半から3万円台半ばほどに減った。年間で40万円~の節約が見込まれる。投資額も約6年で回収できる効果だ。決算時の理事会にて理事一同感嘆、の図であった。目下の電気代高騰により節電投資の効果はさらに大きくなったのだ。
本件一連の流れを改めて振り返ると、他物件とのベンチマークが重要であることに気づかされる。課題設定の起点だからだ。
・支出項目のベンチマーク
・課題の特定
・改善策
ベンチマークするためには管理組合の横連携による情報共有が理想的。本サイトでも啓蒙を続けようと思う。
#マンション #電気代低減 #LED化 #管理費
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