スーパーゼネコン編

 

ポートフォリオ経営番付:スーパーゼネコン編 2017年版

 

実態としてポートフォリオマネジメント的な活動が行われているが、 ~

 

 プロジェクトという言葉を聞いてNHKが放映した「プロジェクトX」を連想する方は多いのではではないか、困難なプロジェクトに立ち向かうリーダーは直面する難題を克服し、プロジェクトメンバーを率いて成功に至った経緯を紹介するドキュメンタリーである。そして、番組のオープニングテーマの「地上の星」は、無名の挑戦者の戦いをより輝かさせ、紅白歌合戦で黒部ダムの坑道の中から中島みゆきが歌う姿は大きな感動を与えた。そうダム建設などの公共工事はプロジェクトの代表格であり、大道であり、そしてそれらの大規模プロジェクトを担うのがスーパーゼネコンである。スーパーゼネコンは一般に売上高が1兆円以上で、高い技術力と開発力を持ち、日本国内だけではなく海外での施工実績も豊富な以下の5(五十音順)を指す。

 

・大林組

・鹿島建設

・清水建設

・大成建設

・竹中工務店(非上場のため本調査の対象外)

 

ではなぜ企業のポートフォリオマネジメント活用度を評価するのか、それは日本の株式市場における外国人投資家の存在感の高まりが背景にある、今回の調査対象であるスーパーゼネコン4社もその傾向があてはまり外国人投資家の割合は右肩上がりである。

 

  

外国人投資家は投資した資金をいかに効率的に運用するかに着目しており、投資先の企業が企業価値を高めるための手段として資本効率の向上に争点をあてたポートフォリオマネジメントを活用した経営を行っているかを注視している。

 

調査概要~

 

 スーパーゼネコン4社すべてにおいて、実態としてポートフォリオマネジメント的な活動が行われていることが確認できた。建築業界は2020年の東京オリンピックに向けて好景気が続き「何を行わないか」を決めることは喫緊の課題ではないかもしれないが、課題は東京オリンピック後もこの状態をいかに持続していくかであり、適切な投資判断を継続的に行えるかである。その答えは、ポートフォリオマネジメント理論を学び、組織風土を勘案し、組織に適した形でポートフォリオ経営を導入することかもしれない。

 

詳細な調査書は → ココをクリックください。

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