・毎月の住コスト、修繕積立の額を決める大規模修繕
・管理会社の元請ありか?
もっと気にしよう。毎月の住コストを決めてしまうイベントなのだよ
大規模修繕工事。総会資料などで決議を求められることはマンション所有者皆経験のことと思う。これをスルーしてはいけない。長期修繕計画(長計)の大物投資案件で、長計軸30年におおよそ二回予算額が計上されているはずで、これによって毎月の修繕積立額が左右される。妙に高い修繕積立の場合はこういった大物事案予算に課題がある場合が多い。
修繕積立や管理費が高ければ物件価格は下がるのだよ。そもそも一戸建てに比べてマンションの住コストは高すぎる。
管理会社は管理委託以外を請け負うべきなのか
管理会社の立ち位置も世間で議論があってよいのではないか。長計を請け負い、その中の大物工事も元請で提案してくることはかなり一般的だと思う。ちょっと待てよ、長計を決めることは財政を決めること、その作成者が、その中の工事まで請け負ってしまえば一体、だれが健全性をチェックできるのだろうか。
おおよそ輪番で及び腰の理事達は管理会社提案をそのまま受け入れ議案化する。そして総会となれば、委任か全議案承認の欠席届で総会決議前に決済済みがよくある成り行きだ。
背景にある課題は上記の構図だけでなく、情報格差だ。管理会社と理事の間には大きな情報格差があり、理事達に提案をチェックする知見はおおよそないのである。
管理会社はどうだろう、法人だから売上目標もあり、IR情報を覗き見れば、各社リニアに成長することになっている。
かくして、管理組合は管理会社の「金の生る木」に組み込まれていくのではないかと危惧する。
一定のモラルをセットして
会社間の取引ではルールがあり、一定のモラルが守られるようになっている。どうも住関連のB2Cは気になる。業界は無理でも国交省がガイドラインを示すべきではないか。もっぱら大規模修繕を加速させる動機付けにはご執心のようだが、それ以前にこれを解決しないと住コストが危ない。スマホ料金低減はお見事だった。管理費はそれなみに高コストだよ。是非メスを入れてほしい。
(*写真は本記事とは一切関係ありません)
#マンション #大規模修繕工事 #管理
コメントをお書きください